14世紀のフィレンツェ、当時大流行していたペストから逃れるために
田舎に避難した様々なグループの男性3人、女性7人の若者10人。
やがてコミュニティーと化し、いつ終息するかしれない疫病のペストの不安を
掻き消すように、それぞれが物語を語り合う事にする。
■ジョヴァンニ・ボッカッチョ(ボッカチオ)とは
中世イタリア、フィレンツェの詩人、散文作家ジョヴァンニ・ボッカッチョ(ボッカチオ)は
もしかしたら一度はその名前を聞いたことのある方も多いかもしれません。
1313年にフィレンツェで、フィレンツェ出身の父親とフランス人の母親との間に
私生児として生まれ、あのダンテにかなりの影響を受けるも、
一旦は商業見習いとしてナポリへ赴きますが、
見習いとして勤めていた商社が倒産したのをきっかけに故郷へ帰り、
かねてより強く興味のあった文学の路へ進むことになります。
そして次々と作品を著作し、最高傑作と言われる「デカメロン」を世に出しました。
そして今回の映画Maravigliso Boccaccioはどうやらデカメロンを題材にしているようです。
デカメロンは「10日物語」言われ、ペストから逃れて郊外にやってきた若者10人が
1日1話を10日間にわたり順番にかたり100話を収める内容です。
そして映画ではこのデカメロンに触発されたタヴィアーニ兄弟監督が
その中から選んだ5つの物語を描いたようです。
■タヴィアーニ兄弟監督
Maraviglioso Boccaccioの監督はタヴィアーニ兄弟監督。
お恥ずかしい事に、監督達の作品を見たことがないのでどのような作風を
創り出すのかが残念ながら分からないのですが、1950年代から現在に至るまで
かなり精力的に映画を撮ってきているようですね。
カンヌ国際映画祭、ヴェネツィア国際映画などでの受賞も多く、
まさに巨匠と言われるお二人です。
■ミケーレは・・・
そして、ミケーレの役どころですが、恐らく若者10人が語る物語に登場する人物では、
と思われます。予告編にミケーレの登場シーンもあるのですが、
裏切り?背信?不貞や復讐?報復の文字の後に彼が映し出されますので、
許されぬ恋愛に走る男女のお話なのでしょうか。
リッカルド・スカマルチョ、ヴィットリア・プッチーニ等々
とにかくイタリアのスターが沢山出ていますので、それだけでも楽しめそうです。
リッカルド・スカマルチョ、ヴィットリア・プッチーニ等々
とにかくイタリアのスターが沢山出ていますので、それだけでも楽しめそうです。
イタリアでの公開は2月26日。
予告編
ミケーレは47秒から登場します(笑)