■2度目の共演
Il giovane favoloso(2014年)は今年公開されたマリオ・マルトーネ監督の最新作です。
今年のヴェネツィア国際映画祭で上映されました。
主演はエリオ・ジェルマーノ。ミケーレとは本作で2作目の共演です。
ミケーレはエリオ・ジェルマーノ演じるイタリアの詩人で随筆家、哲学者、
文献学者のジャコモ・レオパルディの親友の役。
そして、マルトーネ監督とは "Noi credevamo"(われわれは信じていた/2010年)以来、2作目。
(Il giovane favolosoを直訳すると「すばらしい若者」、「驚くべき若者」)
■ジャコモ・レオパルディとは?
この映画が日本で公開されるのかは現段階では分かりませんが、
イタリアでは公開後ヒットして、好評のようです。
イタリアの人達にとって ジャコモ・レオパルディは有名な詩人なのではないでしょうか。
残念ながら、と言うよりお恥ずかしながら、
ジャコモ・レオパルディの存在を全く知りませんでした。
少し調べてみますと・・・
1798年、イタリアの中部レカナーティと言う町で伯爵家の長男として生まれました。
教育熱心で厳格な父親の元、幼い頃から神童といわれ
知性溢れる作品は早くから知られるようになりますが、
父親の過剰な期待と保守的な土地から逃れるように故郷を脱出し、
フィレンツェとナポリに暮し様々な人達と交流し作品も世に出しますが、
あまり健康に恵まれなかったようで39歳の若さで亡くなったそうです。
そしてジャコモ・レオパルディとはフィレンツェで知り合い、
彼が亡くなるまで支え続けた友人アントニオ・ラニエリ役をミケーレが演じています。
そのアントニオ・ラニエリは、ナポリ出身の作家兼政治家(後に)のようです。
性格は全く反対でアントニオ・ラニエリは明るく社交的で女性にも人気があったようで、
そんな彼にレオパルディは嫉妬してしまう事もあったようです。
とは言え、病弱なレオパルディを最後まで支え続けたようです。
予告編を見る限り、映像は美しいですし主役のエリオ・ジェルマーノが
とても素晴らしいと感じましたので、是非とも本編を何とかして観たいと思います。
イタリアの公開が秋でしたので、年明けにはDVD等の販売がされるのではないかと
期待しています。