■IO NON HO PAULAあらすじ
1978年、10歳のミケーレは南イタリアに住む少年。ある日廃屋の裏に隠し穴を見つけ、その中に鎖につながれた痩せ細った少年フィリッポを発見する。
あまりのショックにミケーレは誰にも打ち明けられずにいたが 、
その少年フィリッポの事が気になり、何度も少年を見に行くようになる。
そしてその姿に見かねたミケーレは食料などを渡すようになり、
2人の少年の間に友情が芽生え始める。
そんな中、少年ミケーレの周辺の大人たちの間では不穏な空気が流れ始める。
そしてテレビのニューズで繋がれているフィリッポがある事件に巻き込まれている事を
ミケーレは知るのである。
■オーディオブック出演
ミケーレは2013年にIO NON HO PAURAと言うニコロ・アンマニーティの2001年出版の小説のオーディオブックに出演しました。
このIO NON HO PAURAは「ぼくは怖くない」という邦題で早川書房から
原作の翻訳版が出版されています。
そして、2003年にはガブリエレ・サルヴァトレス監督により映画化されている人気の作品です。
(残念ながら未見なので、是非観てみたいと思います)
この作品の内容は1970年代に実際にイタリア国内で発生した
「幼児誘拐」を題材にしているとの事。
少年の心の成長を描く一方、南北の格差からくる幼児誘拐を絡めミステリー風な
作品でもあると思います。
この「ぼくは怖くない」主人公の名前は奇しくもミケーレです。
そして背景はミケーレが生まれる一年前の1978年、ミケーレの出身地南イタリアが舞台、
というのも何だかこのオーディオブックを聞く楽しみにもなります。
好きなイギリス人俳優が出演しているオーディオブックは何度か購入したことはあるのですが、
イタリア語のオーディオブックの購入は今回初めてでした。
内容を理解する、というレベルではなく、イタリア語を音として楽しむ程度ですが、
内容は翻訳本を読みながら理解して行こうと思います。
ミケーレの声質が少し高いので、子供の役も思ったよりスムーズに耳に馴染んできますし、
一人で何役も演じる声だけの演技は新鮮です。
原作:ニコロ・アンマニーティ
監督:Flavia Gentili
出演:ミケーレ・リオンディーノ
時間:5時間42分
制作:2013年10月
作品の詳細と録音風景やインタビューがオーディオブック出版社emonsaudiolibri.itに載っています。