ヤング・モンタルバーノ「サルヴォのお料理?」


■サルヴォの生立ち

「ヤング・モンタルバーノ」を見ているとサルヴォがお料理するシーンがあります。
と言っても家政婦のアデリーナが登場するまでですが・・・。

サルヴォは早くに母親を亡くし、その後父親は家を出て行き親戚の元で育ちます。
学校の先生も、本が大好きなサルヴォを何かと気にしていました。
親戚の元でそこそこ楽しく過ごしていたようですが、淋しさはあったのでしょう、
出て行ってしまった父親逢いたさに、父親の元をこっそり訪ねますが、
別の女性とその子供と仲睦ましく暮らしている様子を見てしまい、
父親との決別をします。
大学時代は学生運動に明け暮れ、警察に捕まりそうになったこともある、
そんな少年~青年時代を送ったようです。
少年時代から家族・家庭に恵まれずに育ち、独りで強がりながら活きてきたのでしょう。
元恋人メアリ、同僚や部下達との距離感もそういう生立ちからきているのでしょうか。
そして、サルヴォを理解しようと向き合ってくれるリヴィアと出会い、
心に掛けていた鍵を少しずつ開けていくのです。

■お料理シーン

お料理シーン、あらためて見てみると家政婦のアデリーナが出てくるまで、
全6話中数話分けて結構ありました。
これがなかなかいい手つきといいますか、手慣れているのです。
若く独身、そして薄給の警察官(警視とは言え)と言う設定と、
自活してきたという生立ちを反映しているのかもしれませんが、
自署の本にも、お料理に関する記述がありましたので、
ミケーレ自身の腕前披露とも思える部分もあるのではないでしょうか(と思いたい(笑)

人参の皮むきもササッっと
ソースの味付けは慎重に
フライパンの油ひきは口笛と共に♪
火加減、茹で加減が大事大事
飲んでいるワインで一味プラスα
お料理中もお仕事でも火から目は離さない
パスタの茹で時間が大事
同僚ミミにふるまう手料理
ボンゴレ作ってもチーズは?とミミに言われムッカ(怒)