2012年に上演された舞台Siamosolonoi
この作品はミケーレがシルヴィオ・ダミーコ国立演劇芸術アカデミー在学中に
その学校の仲間達と起ち上げた演劇集団Circo Bordeauxによるものです。
今回の作品では、そのメンバーでもあるMarco Andreoliが脚本を担当し、
監督をCirco Bordeauxとなっています。
そして共演はやはりメンバーでもあるMaria Sole Mansutti
2012年11月が初演ですがツアーとして2013年3月まで全国を廻ったようです。
内容は・・・これはとても難しいです。
相容れない男女、異なる目的を追求しそれによる闘い、
ゲーム理論を参考にした愛の病理学・・・うーん、難しいです。
子供に扮した主人公サヴィーノとエイダが全て大きくデザインされたセットの中で
縦横無尽に駆け巡ります。
その姿はゲームのようでもあり・・・常にエネルギーを発している舞台です。
タイトルはSiamo solo noiとすると「私達」「私達は」??
Siamosolonoiだと、んーこれも造語なのでしょうか・・・入門者には難しい!
■Circo Bordeaux
1999年、主にシルヴィオ・ダミーコ国立演劇芸術アカデミーの学生達によって
起ち上げた演劇集団Circo Bordeaux、
ミケーレはその設立メンバーでもあり、主要なキャストとして活動をしていました。
Circo Bordeauxは既成の演劇ではなく新しい演劇を模索するために、
オリジナル脚本により言葉を追求し独自の演劇を創り出すことを目標に出発しました。
脚本・監督は主にMarco Andreoliさんが担当しているようです。
2000年には初の公演を行い、そこからはコンスタントに作品を発表していたようです。
とは言え、演劇に付きものの苦労も絶えず順風満帆とはいかなかったようで、
お芝居の内容もさることながら、会場探し、資金、集客等々、様々な葛藤があり
アルバイトをしながらの活動、その合間の映像の仕事等々。
お昼のメロドラマへの主役オファーを生活の為、両親を安心させる為に
受けるかどうかを躊躇するも、自分がしたい仕事をしようと断る等、
ミケーレも自著でその辺りの出来事について詳細に記しています。
ただしミケーレはエマ・ダンテの舞台と出会い多大な影響を受けたと同時に
映画やドラマ出演が増えた2007年あたりから少しづつ距離を置くようなりました。
■卒業公演?
久しくCirco Bordeauxとして舞台に立っていなかったミケーレにとって
SiamosolonoiがCirco Bordeauxとして最期の舞台となりました。
旅立つ時期が来た、と言ったような記述を自著のなかでも記していたので、
舞台、特に言葉(台詞)へのこだわりが強いミケーレは
再度、演劇を模索したくなったのではないかと思います。
そして初の舞台演出(監督)のLa Vertigine del Dragoはその一歩なのでしょうか。
リンクへ飛びます⇒ milanofinanza.itへ:舞台についてインタビューに答えるミケーレ
脚本・監督Marco Andreoli、主役Maria Sole Mansuttiとミケーレのインタビュー